ブログ

お医者様と年金機構の相当因果関係の考え方の違い

障害年金の請求において、前の疾病または負傷がなかったならば後の疾病(通常、負傷は含まれない)が起こらなかったであろうと認められる場合は、相当因果関係ありとみて前後の傷病は同一傷病として取り扱われます。

しかし例外がいくつかあり医学的には因果関係があると判断されたとしても以下のケースにおいては年金請求上は因果関係がないと判断されるので特に注意が必要なのです。

高血圧と脳内出血または脳梗塞は、相当因果関係なしとして取り扱う
糖尿病と脳内出血またはまたは脳梗塞は、相当因果関係なしとして取り扱う
近視と黄斑部変性、網膜剥離又は視神経萎縮は、相当因果関係なしとして取り扱う。

医学的には、高血圧と脳出血は「因果関係」がありますが、障害認定基準における「相当因果関係」は無しとされます。初診日や診断書などの取得日付に関わるとても重要な項目なので特に注意が必要なのです。
お医者様からも診断書の作成を依頼した際によく照会を受けることがありなかなかご理解いただけず苦労することがあるのですが、医学的な因果関係と障害認定上の因果関係は判断基準が異なるのです。日本年金機構の立場としては中高齢になると高血圧や糖尿気味の方も多くいらっしゃり高血圧はいつからかなど立証するのは難しいことと、また高血圧の人がかならず脳梗塞、脳出血になるわけではなくまた初診日の特定も難しいことから脳梗塞、脳出血に直接関係ありそうな時点を初診日として判断するのです。日本年金機構における相当因果関係とは審査上の因果関係と考えるとわかりやすいです。お医者様は医学的因果関係で判断するため高血圧は関係ないと記入するわけにはいかないとおっしゃる方がいらっしゃるわけです。お医者様にご説明するときは医学上の因果関係が知りたいわけではなく、年金請求上の因果関係の記入方法で作成するよう説明した上で作成いただく必要があるのです。

関連記事

  1. 保険料免除期間があるかたの納付要件判断のよくある間違い
  2. 障害年金における神経症の取扱い
  3. 社会的治癒とは
  4. 障害年金と障害者の就労問題
  5. 障害年金とは
  6. 知的障害と発達障害の認定日の考え方
  7. 認定日請求と事後重症請求
  8. 障害年金受給者がご結婚し子供が生まれた場合
PAGE TOP